保育園から帰ってくると、お菓子を要求して与えるまで泣き続ける2歳の男の子。
お菓子を食べているから、当然夕食も食べきれなかったり食べ終わる前に遊び始めたり・・・
お菓子ばかり欲しがってご飯を食べない子どもにイライラしている 怒りんぼかーさん(通称:オコママ)と、子どもへの対応方法と解決策を探していきましょう。
お菓子のために泣く・暴れる・叩くなら
2歳に限らず、お菓子のイメージはおいしくて楽しいもの。
甘かったり、味が濃かったり、袋に好きなキャラクターが書かれていたり、大人から見てもお菓子を欲しがる心理はわかりやすいですよね。
しかし
親を叩いてまでお菓子を要求するのは、ちょっと問題な気もします。
2歳の子が、どうしてそこまでしてお菓子を欲しがるのかというと、
ズバリ
「お菓子を食べたいから」
という以外にも
「暴れたり叩いたるすると要求が通るから」
「お菓子が家にある(すぐに買って来られる)から」
という理由からです。
正直、親から見ても、高価なおもちゃよりも手っ取り早く手に入りやすくて与えやすいのがお菓子。
「何かのときのために」と、ストックしてあるお宅も多いですね。
2歳の子からお菓子を要求されて、泣いたり暴れたり叩かれたりすることが問題なのであれば
欲しいと言われたら(言われなくても)、お菓子をあげる。
のは、どうでしょうか?
お菓子ばかりを食べるのをやめてほしいときには
ご飯を食べなくなるほどお菓子を欲しがるのは、確かに問題かもしれません。
ここは、ママの気持ちを整理しましょう。
お菓子を食べさせたくないのか
少量(ご飯が食べられる)ならいいのか
食べさせたくないのなら
お菓子を家にストックしておかない。買わない。
が、一番効果的です。
ないものはない。食べられないのだから、どうしようもないですよね。
だから
親が食べさせてもいいと思う量だけを、先に与える。
と提案します。^^
2歳の子にとっても、今まで食べられていたものを突然全く食べられなくなるのでは、気持ちの切り替えが難しいもの。
まずは子どもの気持ちを満たしてあげることを優先してみましょう。
確かにそうなりがちですよね。
そんなときにも、先に伝えておくのが効果的。
食べ終わってから「もっと!」と言われそうだと思うなら、
お菓子を出すときに「今日のお菓子はこの量ね。」と伝えましょう。
おにぎりを作ったり、食パンやフルーツを切っておいたり。夕食のおかずを先に食べさせてしまうのもいいかもしれませんね。
それができるなら、「足りなかったらご飯(パン・フルーツ・おかず)があるから言ってね」と付け加えておくのもよいでしょう。
空腹でなければ、お菓子の次に出したものを食べないかもしれません。
それでも
「お菓子を食べる」という欲求が満たされた分、泣いたり暴れたりすることは少なくなるはずです。
大切なのは、どうなったらいいのかを細かいステップにして考えることと、それを少しずつ進めていくこと。
昨日まで毎日お菓子を食べていた2歳の子が、今日からお菓子をやめてご飯を喜んで食べる。という状態にはなかなかなり得ません。
栄養面のことも気になりますから
まずは、お菓子を食べすぎ(砂糖などを摂りすぎ)ている現状を改善しながら、夕食のおかずやご飯を食べさせてみる。ということを試してみましょう。
夕食の時間にご飯を食べてほしいなら
ここも小さなステップで考えましょう。
夕食のときにお腹がいっぱいなのであれば、しょうがありません。
親の判断の上で夕食前にご飯を食べさせているのですから、強制的に食卓に座らせておくのはやめましょう。
そして、食卓で一緒にご飯を食べたいなら
食卓を楽しくしましょう。
満腹のときには、食卓には座りたいと思えないもの。
それでも、その食卓が楽しいのであれば、その場にはいたいと思えたりするものですよね。
これは大人になってからも感じることではないでしょうか。
他にも、子どもの好きなおかずを用意することも効果的。
「今日は(あなたの好きな)ハンバーグだから、お菓子はこのくらいにしておこう。」と伝えれば、子どもはご飯の時間を楽しみにするはずです。
ご飯とお菓子の比較
ここで、2歳の子どもにとっての「ご飯」と「お菓子」の認識の比較をしてみましょう。
もちろんこれは極端な例で、ご家庭によって大きく差が出ます。
ご自身のお宅がこれに当てはまっているかを考えてみてください。
ご飯 | お菓子 |
---|---|
好きなものばかりではない | 好きなものばかり |
時間が来るまで我慢 | 欲しがったらいつでも |
残すと怒られる | 残しても何も言われない |
ずっと座っている | 途中で立ってもいい |
テレビが見られない | テレビを見ながらでもいい |
食べ方を注意される | 食べ方を注意されない |
全体の雰囲気が厳しい | 少なくとも子ども自身は楽しい |
いかがでしょうか。
お菓子がおいしいかどうか以外にも、2歳の子がご飯を食べずにお菓子ばかりを欲しがる理由があるようにも見えてきませんか?
まとめ
コーチングでは、現状できていること(お菓子は食べる)からヒントを探して、改善したいこと(ご飯を食べてほしい)を進めていくのを考え方のひとつとしています。
大人になってもお菓子は、息抜きや気分転換や楽しみに必要だったりするものです。
今ある楽しみを奪おうとすることよりも
楽しく過ごしているお菓子の時間は、これからも適度に楽しむことを
さらに、大切な食事の時間を楽しく過ごすことを考えていきましょう。
そのために、喜んで食べるお菓子の時間にヒントがあるのです。
好き嫌いをなくすことや、食事のマナーを守ったりすることは、さらにその次のステップ。
2歳の子はじっとしているだけでも難しかったりするものですね。
お菓子を欲しがって、泣いたり暴れたり叩いたりする2歳の子に対しては
すべてを完璧にしようとするのではなく
まずは
- 子どものお菓子を食べたい欲求を満たす
- お菓子の代わりになるものも与える
- 夕食を楽しみにするしかけを作る
- 食卓を楽しく過ごす
を心がけて
お菓子を楽しむ。ご飯も楽しむ。
というゴールを目指しましょう。
ママが行動を変えなければ変化は起こりません。
ママが行動を起こすから、子どもが変化するのです。
小さなことからやってみてください。
▲宿題というテーマを超えて、読むだけでコーチングが身につきます