2020年2月27日(木) 18時過ぎ、安倍首相から突然の発表。
全国すべての小中学校と高校、特別支援学校に対し、3/2から春休みまで臨時休校するよう要請する。
理由は、「子どもたちの健康・安全を第一に考え、多くの子どもたちや教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から」とのこと。
などなどSNS上にいろいろな不安の声が飛び交っていたため、緊急オンラインお茶会を開催することにしました。
新型コロナで突然休校!どう乗り切る?
お茶会はZoom(インターネット会議システム)で3回開催。
第1回は政府からの発表があった翌日(2/28)の午前中。
開催を告知してから約12時間の間に43名のお申し込みをいただいての開催でした。
これが好評だったため、第2回はその日(2/28)の夜間、22時から。
3回目は3/1(日)の午前中。と
延べ95名のお申し込みをいただき、120分ずつの時間を使って、ママたちの生の声を集めてみました。
新型コロナの感染が不安?休校に困惑?
3回の開催を通して感じたのは、いろいろな立場やタイミングによってでのいろいろな考え方がある。ということ。
具体的には、子ども(と)の過ごし方はどうしたらいいのか。あとは、感染リスクやそれによって生じるリスク。という内容が主でした。
子ども(と)の過ごし方をどうしよう?習い事は?
政府の要請から一夜明けて最初のお茶会では、平日午前中に参加できる層だったこともありますが
- 習い事はどうなるんだろう
- 卒業式は?子どもも楽しみにしていたのに!
- サッカーの卒団式はどうするのかな・・
- 学童保育は稼働するのかな
- 給食もなくなっちゃうの・・?
などの声が集まりました。
子どもが登校している時間帯だったため、学校は本当に休みになるのか、この1か月をどう過ごしたらいいのだろう。という不安の声が目立ちました。
感染リスクをどう避けるか
2回目・3回目は夜間/休日開催。
学校は実際どのくらい休校になるのかも分かった上で、会社員のママが多かったせいか
- 自分が感染したら、会社や家族に申し訳ない
- 会社やこの地域での感染者第一号になったら、退社や引っ越しも考えなくては・・
- 実家に行けなくなるのがツライ
- 高齢者と同居しているので、家族全員外に出られない
- トイレットペーパーがなくなった!
という声が多かったように感じました。
火も水も使えます。こんなときだからこそ、免疫力の上がる食事を心がけたいですね。
全国の学校の対応
北海道から沖縄まで、さまざまな地域からお集まりいただいて各地の状況を聞いてみた結果
- 政府の要請通り、3/2から春休みまで休校
- 3/4から休校
- 3/2から休みだが、荷物や試験結果を持ち帰るために何度か登校
- すでに2/25から休校中
- 卒業式は職員と生徒のみで開催
など、すこしずつの違いはあったものの、多くの学校が「3/2から休校」という政府の要請に準ずる判断をしていた印象でした。
印象深いタイミングで2度も卒業・入学を体験をした子どもたちの中には、むしろ強い記憶と絆が残るのだと感じています。っていう、余談でした。
影響の及ぶ範囲と関心を持つ範囲
自分の影響できる範囲と、今自分の関心がある範囲を把握しましょう。
というのが、今回のお茶会のグランドルールのひとつでした。
- どうして政府はこんなことを言うんだろう!
- 学校が休みになっちゃって!どうしたらいいのよ!
- ウィルスなんて!そもそもこんなものが流行したから!!
と、自分の影響がなかなか及ばない部分に対して、不満や不安を持ち続けていても、状況は変わりません。
スティーブン・R・コヴィーの7つの習慣のうち、第一の習慣「主体的である」でも、このことを話しています。
影響できる範囲の外に関心がありすぎる
周囲の状況に対しての不満や不安を抱えてネガティブな言葉をする。
つまり、自分の関心が、影響の輪よりも外側にあることは、周りに流されやすく「主体的である」とは言えないのです。
例えば、政府や学校に対して文句を言っていても、自分自身の選択や行動には繋がりません。
影響を及ぼす範囲に関心がなさすぎる
逆に、自分の影響の輪が及んでいることに関心を持たない場合には、自分の影響の範囲を知るべきです。
例えば、自分の生きる国や教育を受ける学校に対してネガティブな発言をしている親を見て、子どもがどう感じるのかを考えましょう。
子どもに必要以上な不信感や不安感を植え付ける必要はないのです。
悪いあの人とかわいそうな私
そしてこの、アドラーの三角柱の話。
この三角柱の2面には
- 悪いあの人
- かわいそうな私
という存在があります。
悪いあの人、つまり
政府が悪い!
学校が悪い!
ウィルスが悪い!
など「原因となる何か」のことを考え
だから、出かけられないじゃない!
だから、毎日お昼ご飯を作らなきゃ!
だから、マスクがなくて困るのよ!
と、かわいそうな私を演じる。
私たちの思考は、こういうことを考えやすいのです。
こんなふうに、悩むことも、悲観的になることも、もちろんあっても構わないと私は思います。
しかし、縛られ続けることは避けるに越したことはありません。
そこを抜け出すために考えるのは、2面だけを見ているのではなく、180度回転をさせて裏の面を見てみましょう。
そこに書いてあるのは
- 「これからどうする?」
です。
「悪いあの人」と「かわいそうな私」ばかりを見るのではなく、三角柱のもう一つの面、「これからどうする?」を考えることが大切なのです。
という考え方をしていきましょう。
現在地と目的地をはっきり掴む
ここで、コーチングの考え方
- 現在地
- 現状はどうなのか。何に悩んでいるのか、何に困っているのか、何を持っているのか
- 目的地
- どうなっていたいのか。どんな気持ちでいたいのか、どんな言葉を使っていたいのか、何を得ていたいのか
を登場させます。
私たちの脳は、高性能のカーナビゲーションのように非常に優秀なため、現在地と目的地をはっきりとイメージできると、そこに向かって行動を起こし始めます。
逆に言うと、目的地がわかっていない場合、どんな行動を起こせばいいのかがわからなくなります。
「コロナに感染したくない!」とか「家にいてイライラするのは嫌!」などと「なりたくない姿」を考えているだけでは、望む結果は得られません。
休校が終わったとき、どうなっていたいですか?
上記の内容を踏まえていただき、(現在、学校休校の終了とされている)4月の2週目には、どうなっていたいですか?という質問をしました。
1か月後になにを言っていたい?
1か月後になにを言っていたい?という質問をして、参加者さんから出てきた答えは
- 今しかできないことができたね。と言い合っている
- 子どもに任せて大丈夫だった!
- 自分や息子を観察するいい機会になった
- お休みの期間、楽しかったね!
- 私もみんなの役に立てた
- メリハリのある毎日だった
- ゆっくりできたな
- 笑っていたから免疫力が上がっていた!
- ヨガの習慣がついた
- 学校を休んでいても学習はできた!
- リモートワークも意外とできた!
- コロナのおかげで時間ができた!
でした。
これを実現するためには?
その1か月後を実現するには?と訊くと
- 子どもと料理をする!
- 公園でたくさん遊ぶ
- 毎日「なにをするか」を子どもと相談し合う
- オンラインの教材を使ってみる
- 1日の流れを子どもに任せてゆっくり過ごす
- 写真の整理を子どもと一緒にやる(敢えて時間のかかる方法を!)
- (公園に行けないので)縄跳びをする
- 笑える動画を検索する
- 入学準備のため、裁縫をする
- 断捨離をする
- 子どもと夢マップを作る
- 子ども向けの性教育の本を一緒に読む
- どんな小4になるのかを子どもにインタビューする
- 献立を作ってと給食当番を決める!(3人姉妹を育てるママ)
- 風水を考えて部屋の配置換えをする
- 子どもに裁縫をしてもらう
- 「好きなおもちゃリスト」を作って、順番に遊ぶ
- オンラインサービスの提供に挑戦する
などなどたくさんの案が出てきました。
コロナで突然休校!あなたはなにをしますか?
冒頭でも書いた通り、この3回のお茶会を通して強く感じたのは「考え方は、それぞれ違う。」ということ。
お茶会の参加者さんには、医師や看護師、保育士を仕事にされている方もいらっしゃいました。
職業や立場、持っている価値観でも、大切にするものは違います。
それを「おかしい」、「分かり合えない」と自分の思考から排除するのではなく、もちろん、相手の思考や行動に自分を合わせるのでもなく、ただ「そういう考え方もある」と受け止めるましょう。
- 家族や立場を守るために感染リスクをとにかく最小限にしようとする人もいます
- コロナよりインフルエンザの方が怖いとか、それよりも自宅にいるストレスが怖いと思う人もいます
- 家族との時間を優先したい人もいます
- これを機に子どもに任せたいと思う人もいます
- これを機に仕事の仕方を変えようとしている人もいます
いろんな人が、います。
だけど、自分だけが感染しなければ、他の人のことははどうでもいい。と思う人もいないし、結局日本政府の方針は間違っていた。と思いたい人もいないのです。
日本中が世界中がパニックになっている今だからこそ、人の考え方を知ろうとし、それぞれの考え方に基づいて行動を起こしているのだと知ること。
そしてこの1か月は、自分が何を大切にし、そのためにどう行動を起こしていくのかを観察するチャンスでもあるのです。
この1か月は不自由だったからこそ、たくさんのアイデアが生まれた。
そんなふうに思える1か月を過ごしてみませんか?
参加者さんからの感想
このお茶会に参加してくださったママたちからは、こんな感想をいただきました。
振り返った時にあの時の騒ぎでこれだけの前進があったよね。って言い合える社会でありたいですね⭐️
ありがとうございました❣️❣️
すごい二時間だった。
悪いあの人、かわいそうな私。。から脱却できた‼️
ワクワクして眠れない💕
ぐだぐだと迷う私にいつも素敵な気付きを与えてくれます。
ともちゃんを知って損はない(笑)
No risk sooooo high return を保証します♡
ありがとうございました💕
いかがですか?
こんなふうにママたちが前向きになる言葉の使い方は、子どもたちのやる気を上げるのにももちろん効果的!
この1か月をチャンス!と捉え、子どものやる気の上がる声掛けは、この記事から身に付けてください。
おまけ
「休校要請」から3日。
たくさんの企業が休校になった小中学生・高校生へのサポートをしています。
日本の企業は、とてもあたたかいですね。サポートをぜひ受けて、これからの時代の生き方を感じてみましょう。
→コロナウイルスにより臨時休校となった学校を支援すべく立ち上がったEdTech企業まとめ