子育てをしていると、子どもの行動に対して、ついイライラしてしまって暴言を吐いてしまう。
言ってはいけないことだとわかっいながら止められない。
子育て中の親のこの行動は子どもにどんな悪影響を与えていくのでしょうか。
感情的になると暴言が止まらないと自称する 怒りんぼかーさん(通称:オコママ)と、暴言の悪影響を探っていきましょう。
子どもにイライラしてしまい、つい暴言が出てしまう
この間の話なんですけど、牛乳をこぼした息子に「馬鹿なんじゃないの?」と怒鳴ってしまいました。そこに置いておいたらこぼすよって言ったのに!!
子どもは、大人が思っているほどの社会性や常識、自分の行動によって何が起こるのかの学習が身についていません。
それを身に付けさせるために教えてあげるのが子育てをする大人の役割のひとつです。
しかし、それを身に付けさせるためとはいえ、必要以上の暴言。例えば、このオコママのようにイライラして「馬鹿」などの言葉を使うことは、子どもにとってどんな影響があるのでしょうか。
親の言葉がそのままセルフイメージになる
セルフイメージという言葉を知っていますか?
セルフイメージとは、自分が自分自身のことをどう思っているのか。ということです。
例えばこの記事をお読みのあなたは、自分自身のことをどう思っていますか?
例えば
「私は、真面目な人です。」
「私は、がんばりやさんです。」
「私は、人の目を気にすることの多い人です。」
「私は、やりたいことが見つかったら行動せずにはいられません。」
「私は、おしゃれに無頓着です。」
など、大人になった私たちも当然セルフイメージを持っています。
この中に当てはまるようなものはありましたか?
他に自分のセルフイメージが見つかりましたか?
セルフイメージが自分に与える影響
では、セルフイメージは自分自身にどのような影響を与えるのでしょうか。
すこし、考えてみましょう。
例えば同じクラスに
「僕は賢い」というセルフイメージを持っているAくんと
「僕は馬鹿だ」というセルフイメージを持っているBくんがいたとします。
そして、次の日にテストが実施される。という現実があるとき、このふたりの男の子は、どんな行動を起こすでしょうか。
Aくんは「僕は賢いから。明日のテストでもきっと100点を取れるはずだ!」と考えて、100点を取るために勉強をします。
Bくんは「僕は馬鹿だから。勉強しても明日のテストでいい点数なんて取れるわけがないや。」と考えて、勉強をすることを諦めてしまいます。
そして、翌日のテストの結果は、というと・・・。
勉強をしたAくんは、テストでは100点もしくはそれに近い点数を取るという現実が訪れ
勉強をしなかったBくんは、やっぱりあまりいい点数が取れないという現実が訪れます。
そして
Aくんは「やっぱり僕は賢い。」
Bくんは「やっぱり僕は馬鹿なんだ。」と。
それぞれのセルフイメージが強化されていくのです。
セルフイメージが人生を作る
では、考えてみましょう。
自分のことを「賢い」と思っているAくんが、テストで悪い点数を取ってしまった。
次のテストに向けて、このAくんはどんな行動を起こしますか?
では、自分のことを「馬鹿だ」と思っているBくんが、勉強していないにもかかわらずテストでいい点数を取った。次のテストに向けて、このBくんはどんな行動を起こしそうですか?
自分のセルフイメージと違う現実が起こったときにも、私たちは自分のセルフイメージが正しいことを証明するような行動をとりがちで、その行動がまた自分自身のセルフイメージを強化し続けます。
だから
人はセルフイメージの通りに行動し、現実を作り、人生を作っていく。
と言えるのです。
親の暴言が子どもに与える悪影響
では、子どものセルフイメージが何から作られていくのか。ということを考えてみましょう。
それは「親の言葉」がかなり高い割合で影響しています。
子どもが幼い時期は特に、自分を産み、育ててくれ、いつも身近にいてくれる親の存在は絶対。
親がいるからこそ生きていけるのだということを子どもは本能で知っています。だから、親の言葉の影響をより強く受けるのです。
つまり、親から「あなたは馬鹿ね」という言葉をかけられて育った子どもは「自分は馬鹿なんだな」と、素直にその言葉を受け取ってしまいがち。
そして、極端な話
「自分は馬鹿だから、がんばっても無駄。」
「自分は馬鹿だから、どうせできない。」
「自分は馬鹿だから、やれるわけがない。」
などと、自分の行動を否定するイメージを持ち続け、それを現実にしてしまいます。
子育てにイライラしての暴言をやめるには
お気づきでしょうか。
このお母さんは「子どもにイライラすると暴言を吐いてしまう」というセルフイメージを持っているため
暴言を吐かずに済むこともあるにもかかわらず、自分が暴言を吐いてしまったときにだけ
「やっぱり、私は子どもにイライラすると暴言を吐くんだ。」
と、そこに注目することで、セルフイメージを強化し続けています。
これを解決する方法は
- 「私は子どもにイライラしても暴言は吐かずにいられることもある」と、自分に言い聞かせる
- 自分が暴言を吐かずに解決できていることに注目する。
の2ステップです。
私は子どもにイライラしても暴言は吐かずにいられる
大人になると、人から言われたことではなかなかセルフイメージを変化させることが難しくなってきます。
だから、自分の意識でセルフイメージを変えていきましょう。
例えば鏡を見ながら、深呼吸をしながら
「私は子どもにイライラしても暴言は吐かずにいられる。」
さらに
「私は子どもにイライラしたときには、気持ちを落ち着かせるために深呼吸ができる」
と、自分に言い聞かせましょう。
子育てに完璧はありませんので、いきなり100点を目指さなくても構いません。
ただ、「暴言を吐く前に気持ちを切り替えられる自分は、いる。」
と、思うことにしてみましょう。
私はイライラしても暴言を吐かずに解決できる
いくら暴言が口ぐせのようになっていたとしても、24時間それを続けているわけではないでしょうし、それを止められるタイミングはあるはずです。
「子どもにイライラしたら深呼吸をする。」と決めたら、まずはそれを実行してみましょう。
そして、一瞬でもできたとしたら
「私はできた!」と、自分の行動を認めて褒めましょう。
その積み重ねがセルフイメージを書き換えることにつながるのです。
子どものセルフイメージの書き換えは
子どもがもし「どうせ馬鹿だから・・・」などの言葉を使っている場合、すぐに書き換えたくなるのは親心。
ただし、その前に気を付けて欲しいことがあります。
「僕は馬鹿だから」の言葉に対して
「そんなことないよ!賢いよ!」と伝えることは、励ましではあるものの、実は否定をしている状態なんです。
そんなときに大切にするべきことは、一旦は
「そっか。ちょっと自信がないんだね。」という言葉で受け止めてから
「ママはあなたを賢いって思っているよ。」と、Iメッセージで気持ちを伝えましょう。
そのときに「だって、あのときにも〇〇ができたもんね!」とできたことに注目する発言ができたら最高ですね!
それを繰り返していくことで子どものセルフイメージがどんどん変わっていきます。
さらに
「私、暴言を吐かずに子どものセルイメージを上げたわー!!」と、自分を褒めることも忘れずに。
これを続けていけば、子どもと一緒にママのセルフイメージもどんどん上がっていきますね♪
まとめ
子育てコーチングでは、子どものできないことや自分自身の「できないこと」に注目するのではなく、小さなことや目立たないことだとしても「できていること」に注目してセルフイメージを上げていくことを考え方のひとつとしています。
できないことは、ある。
だけど、できていることも、ある。
人の脳の中では、自分が注目をしているものが増えていきます。
あなたが増やしたいのは、子どもや自分のできない部分やいけない部分ですか?
それとも、子どもや自分のできている部分やすばらしい部分ですか?
つまり、子育てでイライラして暴言を吐いてしまうときの対処法は
- 私は子どもにイライラしても暴言は吐かずにいられると自分に言い聞かせる
- 暴言を吐かずにいられたら自分を褒める
- 子どものできているところを見つける目を持つ
- 子どものいいところを言葉で伝える
- 伝えられたら自分をまた褒める!笑
です。
これを繰り返して
自分のセルフイメージを上げて、子どものセルフイメージを上げていきましょう。
いきなり完璧にならなくても大丈夫。
ゆっくりで構いません。
私が産んで子育てをしているこの子だから大丈夫!
と思えることこそが、シアワセな親子関係を作ることにつながります。
親が行動を変えなければ変化は起こりません。
親が行動を起こすから、子どもが変化するのです。
小さなことからやってみてください。
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